I. テニス肘(外側上顆炎)とは何か?

テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側(小指側)に痛みを引き起こす一般的な障害で、しばしばテニスプレイヤーや他のラケットスポーツの選手に見られます。しかし、その名前にもかかわらず、この障害はテニスプレイヤーだけでなく、特定の動作を頻繁に繰り返すことにより前腕の筋肉が過度に使用される人々にも見られます。

この障害は、肘の外側部分(上腕骨の外側上顆)についている前腕の筋肉(特にエクステンソール群と呼ばれる筋肉)が炎症を起こすことで引き起こされます。これらの筋肉は手の甲側への運動を担当しています。

II. テニス肘(外側上顆炎)の原因と治療法

テニス肘(外側上顆炎)は、前腕の筋肉や腱が繰り返しのストレスにより過度に使用され、微細な損傷や炎症を起こすことにより引き起こされます。これは、テニスのバックハンドストロークや、ハンマーやスクリュードライバーのような工具を使用する際の手首の運動など、特定の動作を頻繁に繰り返すことで発生します。

テニス肘(外側上顆炎)の初期段階では、通常、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、冷却療法、安静、そして物理療法が行われます。また、特定の活動や動作を避けることによる筋肉のストレスの軽減も重要な要素となります。

重症の場合や、非外科的な治療が効果を示さない場合には、コルチゾンの注射や手術が考慮されます。しかし、これらは最後の手段とされ、通常は非外科的な治療法が優先されます。

III. 当院でのテニス肘(外側上顆炎)の治療

当院では、テニス肘(外側上顆炎)の治療に対して、まずは非外科的なアプローチを行います。これには、手技療法や物理療法、そして痛みや炎症を和らげるための治療が含まれます。また、患者さんに対して痛みを引き起こす活動や動作を避けるよう指導し、前腕の筋力を改善するための適切なエクササイズの指導も行っています。

また、当院ではスポーツ選手に対して、特にテニスプレイヤーに対して、適切なラケットの選択、ストリングの張り具合、そして適切なストロークテクニックの習得についての指導も行っています。

テニス肘(外側上顆炎)による痛みや不快感に悩んでいる方は、ぜひ当院へご相談ください。私たちは、あなたが健康な生活を取り戻せるよう全力でサポートします。