掌側板損傷(しょうそくばんそんしょう)は、手指のケガの一種で、手の掌側(ひら側)にある指の屈筋腱の付着部である骨に損傷が生じる状態を指します。この状態は、指の屈筋腱に負担がかかりすぎることによって引き起こされ、日常生活やスポーツなどの活動で発生することがあります。
主な症状:
指の痛み: 掌側板損傷により、指の屈筋腱に痛みが生じます。この痛みは指を動かす際に特に感じられます。
指の運動制限: 損傷が進行すると、指の屈筋腱の機能が低下し、指を曲げたり伸ばしたりする際に制限が生じることがあります。
腫れや炎症: 損傷箇所周辺に腫れや炎症が生じることがあります。
主な原因:
怪我: 手をぶつけたり、強い力がかかったりすることによって、指の屈筋腱が損傷することがあります。
反復的な動作: 特定の作業やスポーツで同じ動作を繰り返すことによって、屈筋腱に負担がかかり、損傷が生じることがあります。
治療とケア:
掌側板損傷の治療とケアには以下の方法が含まれます:
安静: 手の指を休め、損傷を回復させるために安静にすることが重要です。
氷の適用: 痛みや腫れを軽減するために、氷を当てることが役立ちます。
固定: 重度の損傷の場合、固定を使用することを勧めることがあります。
物理療法: 物理療法やリハビリテーションを受けて、指の筋肉や屈筋腱を強化し、機能を回復させます。
痛み止め: 医師の指導のもと、痛み止めの薬を使用することがあります。
手術: 重度の場合、手術が検討されることがありますが、これは最終的な選択肢となることが多いです。
掌側板損傷は、早期の治療とケアによって回復の見込みが高いです。症状が持続する場合や悪化する場合は、セラピストや医師に相談し、適切な治療プランを立てることが大切です。