腰痛専門
さいたま市の「きしざわ整骨院」
健康情報が豊富
テレビ欄を見ると本当に健康番組が多いですね。
一時は音楽番組。その次はお笑い。そして最近は健康番組と知識を問うような番組が多いように感じます。
私はあまりお笑いなどは見ないし、健康に携わる仕事をしているので近年のテレビ傾向はとてもありがたいです!
番組のキャッチフレーズで多いのは
「腰痛の本当の正体は○○だった!」
「一日3分、△△をするだけで完治」
とか。
私的な異見ですが、ちょっと大げさ過ぎる気もしますがTVなので仕方ありませんね。
紹介されているエクササイズや日常生活の注意点は、臨床でも参考になる事が多いです。
しかし
臨床目線では良い事ばかりでもない。
その理由を今回の内容にします。
おそらく同じ治療家さんなら
【あるある!】
と同調してもらえると思います。
足し算ばかりな人
先日当院に初診で来られた腰痛の女性。
以前、病院では
「特に異常ナシ」
と言われて以来、様々な治療院へ足を運んでいました。
その間に様々な体操などを聞けば、とにかく試してきた。
でも、良くならない。
なので縁合って当院へ来院されました。
症状としてはいわゆる
「坐骨神経痛」
「凄く難しい症状ではないかな・・・」
と、言うのが率直な印象でした。
今までやってきた運動、やっている運動を聞くと凄まじい数!!
「朝は起きたら布団で足を抱えて転がって、その後にふくらはぎから腰まで自分で指圧して、身体をねじるストレッチをして・・・昼は・・・夜は・・・」
凄く頑張っている方でした。
運動の内容は聞いた限り悪いものはない。
しかし、良くならない。
これ、どうしてだと思います??
足し算ばかりでは・・・
答えとして・・・
「一個一個の質が悪いから」
です。
様々な運動を行うのは良い事です。
しかし、頑張るヒトほどドンドン運動を増やす。
効果を感じてないのに・・
「効果が出ないのは量が足りないからだ!!」
と、更に頑張る。
結果、疲労する。
運動も、ストレッチも
大切なのは質です!!
なんとなく、形だけこなすようになっても意味がないのです。
それを増やすなんて論外です。
「なんのために、この動きをするのか?」
「どこの筋肉、関節を刺激しようとしているのか?」
この、目的がしっかり理解できていないといけません。
正しいフォームやリズム、呼吸法でやるから効果が出るのです。
フォームを間違えた体幹トレーニングで腰痛を悪化させる方もよくいます。
せっかく
「健康のための努力」
が、お身体にダメージを与えているなんて勿体ないですね。
この女性の場合も実際の動きを確認すると、ほとんどが
○微妙に角度が違う。
○姿勢が丸まってる。
○狙った筋肉が使えていない。
○なぜ、この動きをするか分かってない。
これでは効果が上がらない・・・
慢性ダイエット症候群
また、沢山の運動を取り入れすぎるのも考え物。
一個か二個のメニューに従って質を上げたほうが、短時間で効果が出ます。
ダイエットが成功しない方にも同様のことが言えます。
体重が減らず、常に新しい健康情報にはアンテナを伸ばしている方が多いです。
「バナナが良い!!」
「断食が良い!!」
「エゴマが良い!!」
「いや、この器具が良い!!!」
など、とっかえひっかえ試しては継続されずに終わる・・・
これも上手く行くはずありませんね。
痛みを治すための運動も同じです。
セルフケアにミラクルはない
色々なメディアで紹介されているセルフケアは、私達専門家から見ると特別新しいものはありません。
名前を
「○○式」
にしてみたり、ストレッチと呼んでいたものを
「筋膜リリース」
としてみたりしてる程度です。
某、都内にある長有名な坐骨神経痛治療のドクターが行う治療もセルフケアがメインですが、内容は特別なものではありません。
「絶対に1回、2回やったら良くなる」
なんて運動はないのです。
だからこそ、質の高いセルフケアの継続が大切になります。
むしろ、それありきなのですから。
新しいケアをやってみるなら、しっかりと回数や頻度を守って行う!
今やっているものと中途半端にごっちゃにしない!
足すなら完璧な質で足す!
これこそがセルフケアの真髄になると私は考えています!!