· 

整形外科で「異常ナシ」と言われ腰痛で野球が出来なかった中学生K・Uさん(12歳)の治療経過

こんにちは。

さいたま市のきしざわ整骨院の

岸澤裕太です。

岸澤裕太の画像

今回は野球のスイングで腰を痛めて、

来院された中学生の治療経過を

お伝えしていきたいと思います。

 


どんな症状?


U・Kさんは中学生になったばかりの

12歳の男性。

小学校四年生から続けている野球では

大きな故障などはしたことがありません

でした。

 

しかし、中学校の部活に入り数日後に

バッティング練習で外角低めのボール

を打とうと無理なスイングをしました。

その時に経験したことのない腰の痛み

が現れました。

 

動けないほどの痛みではないため、

騙し騙しで練習に参加しているうちに

腰痛が悪化。

痛みが現れてから一週間経過した段階で

スポーツ診療で有名な地元の整形外科を

受診。

レントゲン検査をするも異常ナシ。

運動制限の指示も詳しくはナシ。

湿布を処方されて帰宅しました。

 

整形受診の翌日に

更に痛みが悪化。

親戚が当院に通院していたため、

紹介で来院されました。

 

「とにかく痛みをなくして、

 早く練習に復帰がしたい!」

そんな思いを強く感じました。

 

初診時は歩いていても痛みが現れ、

キャッチボールも困難。

身体を後ろに反らすと

ウエストラインで痛みが強く出現。

とてもスポーツをするのは難しい

状態でした。

 

 

 


検査


問診段階で始めに頭に浮かんだ原因は

「オーバーワーク」

です。

小学校6年生時は自分たちがチームの

トップで運動量は無理が無かった。

それが、中学校に入り体力のある先輩

と練習する内に無理が溜まったのです。

 

オーバーワークと言っても、

どこの筋肉に起きているのかを知る事

が大切になります。

身体が疲れているからと全身を漫然と

マッサージしても回復しないからです。

 

そのため当院独自の筋肉検査で、

特に負担の掛かっている部分を調べて

行きました。

 

その後に、姿勢のゆがみを検査。

バランスの悪さも痛みの原因に

つながる事がとても多いからです。

 

 


結果


筋肉検査の結果、お尻にある「中殿筋」

と言う筋肉と、お腹の深部にある

「腸腰筋」という筋肉がオーバーワーク

によって動きが悪くなっていました。

 

これらの筋肉は立ってスポーツをする

際に大黒柱の役割です。

そのため、動きが悪くなると連動して

様々な腰の動きで無理が生じて痛みを

引き起こします。

 

また、姿勢検査では若干の猫背姿勢が

見られました。

猫背も腰痛を生み出す原因と

なりますが、今回のケースでは当院で

矯正せずともセルフケアで改善できる

と判断。

 

姿勢が少しでも悪いからと言って

なんでも矯正をしたり、

インナーマッスルを鍛える電気を流す

のはナンセンスです。

 

必要に応じて、必要な分だけ治療をして

セルフケアに任せることも大切なのです。

 

動きが悪くなった筋肉の治療、

腰が全身と上手く連動できるように

するための調整をする事に

なりました。

 

痛みが引いて、元通りに練習できるのに

2週間必要であること。

その間の運動メニューに

ついても説明させて頂きました。


治療


1回目の治療(初診時)

 

固まった殿部とお腹の筋肉を優しく

刺激して調整します。

K・Uさんは手技での治療に慣れて

いないため、全身に力が入っており

リラックス出来ていませんでした。

このような時は術者の手のひらを

患者様の背中にあてて待ちます。

「皮膚の温度をあわせろ」

と研修中に先輩方から教わった

ものです。

30秒ほどすると無意識に安心して

身体の力が抜けていくのが

分かりました。

筋肉を調整すると、股関節、

骨盤の動きも調整。

 

この段階で身体を後ろに反らす事が

出来るようになっていました。

 

 

2回目の治療(初診の翌日)

 

朝方に布団から起きる際に痛みが

走り、昼頃まで痛みがあったとの事。

夕方の来院時には痛みは2割程度。

昨日と同様の処置を施す。

まだ部活動は禁止の指示。

 

 

3回目の治療(初診から4日後)

 

痛みがほぼ無く日常生活に問題なし。

ランニングと軽めのキャッチボールを

許可。まだスイングは禁止。

体幹トレも始めるように指示。

普段の部活動で体幹トレーニングを

しているとの事なのでフォーム確認。

すると、フォームが崩れていて体幹

を刺激せず腰を痛めるだけの運動に

なっていた。

学生にとても多いのですが、

体幹トレのフォーム間違い。

これは本当に腰に対して致命的な

ダメージを与えかねません。

正しいフォームを伝えると、いつもの

半分の時間も保持できない様子。

 

 

4回目の治療(初診から7日目)

 

ほぼ痛みがなく、体育でのサッカーも

問題なし。

改めて動き、筋肉の状態をチェックするも

問題なし。

部活動の再開を指示。

体幹トレを確認すると、またフォームが

崩れていたので再指導。

 

 

5回目の治療(初診から2週間)

 

全く痛みがなく部活動に参加できている。

スイングも不安なし。

改めて腰の使い方と体幹トレを指導して

今回の腰痛に対する治療を終了。

 

 


総括


本人の目標通り

「早く練習に復帰する」

事が出来てとても良かったです。

 

今回は

痛みが出てから日が浅かった事、

セルフケアをしっかりと実践した事、

が順調な回復に繋がりました。

 

今の学生は習い事や塾がとても多く、

「時間を確保できないから」

と、治療開始が遅れてしまう事が

多々あります。

 

早い段階で正しい処置をすると、

学生の身体は回復力が旺盛で本当に

治りが早いです。

 

「どんな事も身体が資本。」

 

貴重な学生時代を有意義にするために

本人だけでなく、親御様も協力して

身体と向き合って頂けたらと切に

願います。

 

 

きしざわ整骨院

TEL048-711-3448

〒336-0907

さいたま市緑区道祖土3-5-20

 

過去のブログはコチラから

 

関連ブログ

「足首のねんざは病院へ?」

 

【診療時間】

平日:9時~12時半 14時半~19時半

日曜:9時~15時

休診日:金曜午後・土曜・祝日

 

※完全予約制ですが、骨折などの緊急性の高い外傷は優先して診察します。

 

【院情報】

きしざわ接骨院

〒336-0907

埼玉県さいたま市緑区道祖土(さいど)3-5-20

TEL   048-711-3448

MAIL kishizawaseikotsu@gmail.com

 

駐車場2台

自転車は院の前にお停めください

 

管理責任者 岸澤裕太