50代 女性
職場で転倒し、左手を床についた際に手首を受傷。
骨折を心配し医療機関を探すも
世間的な連休期間であったため、ひとまずレントゲンを受けるために消化器外科を受診。
骨折はなく、捻挫の診断。
それから約一週間後に当院を受診。
初診時
左手関節から前腕にかけて可動痛(++) 握力の低下(+) 腫脹(+) 溢血(+)
捻挫の診断があるものの、所見から橈骨骨折を疑い、エコー検査を実施。
橈骨を掌側から撮影したエコー画像。
健側の右と比較して骨線の大きな乱れはないが、骨折線らしき映り込みを確認。
以上の所見から、橈骨遠位端骨折の可能性が高いと判断し
整復、掌背側からのプライトン・包帯固定を施し提携クリニックへ紹介状を作成。
レントゲン検査、整形外科医による診察の結果
「左手関節橈骨遠位端骨折」
のご診断と、当院でのリハビリ同意を得る。
転位がほぼなかったために、全周のギプス固定は行わずにプライトンと包帯での固定を継続。
初期は基本的は毎日の通院を指示し、電療・包帯の巻替え・手指の運動療法・上肢の血流改善目的の手技を施す。
約3週にて固定をバンドサポーターに変更。
約4週にて調理の仕事に復帰。(利き腕が左だったため)
最終的な確認を約8週に行い、リハビリ終了。
【所感】
転位が少なく安定していたため、もっと早期のサポーター変更や職業復帰も検討するべきであった。
この時は導入していなかった骨折用の超音波治療器(LIPUS)を活用できていれば、より患者様のQOLを高めることが出来たはず。
今後も徒手療法を高めつつ、効果的な物理療法機器を導入し、地域の皆様により良い医療を提供できるように努めていく必要があると再認識。
きしざわ整骨院
岸澤