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「治療だけで身体は良くなるのか?」-総合的アプローチの重要性

多くの患者さんが医療機関を訪れる際、「適切な治療を受ければ自分の痛みや不調はすぐに改善する」と期待しています。確かに、適切な医療処置は多くの症状の改善に不可欠ですが、治療だけで全てが解決するわけではありません。このブログでは、治療と併せて必要な生活の改善や自己管理の重要性について、さらに詳しく掘り下げていきます。

外傷と慢性痛の違い

医療の現場で扱う症状は大きく二つに分けられます。一つは外傷による急性の症状、もう一つは慢性的な痛みです。外傷、例えば骨折は、「良い治療」が直接的な回復に結びつきます。整形外科で適切に骨を整復し、しっかりと固定すれば、体はその指示に従って自然と修復作業を進めます。このプロセスは比較的明確で、治療の効果も直接的です。

しかし、慢性痛の場合、その原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。例えば、慢性腰痛の場合、その原因として挙げられるのは、運動不足、長時間の不良姿勢、特定部位への過度な負荷などです。これらの要因は、単に治療を受けるだけでは根本的な解決にはなりません。

治療を超えたアプローチの必要性

治療が必要な症状の多くは、生活習慣の改善や行動の変化なしには真の意味での改善が望めないものです。特に慢性的な痛みの場合、日常生活での小さな変化が大きな違いを生むことがあります。例えば、デスクワークが多い人が背中を丸めて作業する習慣を改め、定期的にストレッチを取り入れるだけで、肩こりや腰痛が軽減されることはよくあります。

また、運動習慣を見直すことも重要です。定期的な運動は筋肉を強化し、体のバランスを整えるため、慢性的な痛みの予防や改善に寄与します。しかし、多くの患者は日々の忙しさにかまけて、これらの重要な自己管理をおろそかにしがちです。

患者自身の役割と治療者との協働

治療成功の鍵は、患者自身が積極的に健康管理に取り組むことにあります。治療者はあくまでサポートする役割を担い、最終的な回復は患者自身の意識と行動に大きく依存します。例えば、治療者が運動プランを提案しても、それを実行するのは患者自身です。治療者と患者が協力して、一貫した治療計画を立て、実行に移すことが非常に重要です。

結論

「治療だけで身体は良くなるか?」という問いに対する答えは「いいえ」です。治療は多くの場合、症状の一時的な緩和を提供するものであり、持続的な健康のためには患者自身の生活習慣の改善が必須です。医療提供者と患者が協力し、治療だけでなく日々の生活全般にわたって健康管理を行うことが、真の意味での健康回復への道です。

 

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きしざわ接骨院

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管理責任者 岸澤裕太