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四十肩について知っておきたいこと:種類と病態


四十肩とは?

四十肩は、一般的に40歳以上の中高年に発症する肩の痛みや運動制限を指します。医学的には「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、肩の周囲の組織が炎症を起こし、痛みや運動制限が生じます。四十肩は放置すると長期間続くことがあり、適切な治療が必要です。

四十肩の種類

四十肩にはいくつかの種類があり、それぞれの原因や症状が異なります。主に以下の3つのタイプに分けられます:

1. 急性炎症型

急性炎症型は、突然の強い痛みを伴うタイプです。肩を動かすと激痛が走り、夜間に痛みが強くなることが多いです。このタイプは、肩の使いすぎや外傷が原因で炎症が起こることが多いです。

2. 慢性炎症型

慢性炎症型は、急性炎症型に続く慢性的な痛みを伴うタイプです。痛みは徐々に和らぎますが、肩の動きが制限され、肩を上げるのが難しくなります。痛みが長期間続くため、生活の質が低下することがあります。

3. 断裂型

断裂型は、肩の腱や筋肉が部分的にまたは完全に断裂するタイプです。重い物を持ち上げた際や急な動作で発症することが多いです。断裂がひどい場合は手術が必要になることがあります。

四十肩の病態

四十肩の病態は、肩の周囲の組織に炎症や損傷が発生することで引き起こされます。具体的には、以下のような組織が影響を受けます:

1. 肩峰下滑液包

肩峰下滑液包は、肩の滑らかな動きをサポートする袋状の構造です。この部分が炎症を起こすと、肩を動かすたびに痛みが生じます。

2. 回旋筋腱板

回旋筋腱板は、肩の安定性を保つための筋肉と腱の集合体です。この部分に損傷や炎症が発生すると、肩の動きが制限され、痛みが生じます。

3. 関節包

関節包は、肩関節を包む繊維性の袋です。この部分が硬くなると、肩の動きが制限され、「凍結肩」と呼ばれる状態になります。

四十肩の症状

四十肩の主な症状には以下が含まれます:

  • 肩の痛み: 肩を動かすと痛みが生じ、特に夜間に痛みが強くなることが多いです。
  • 運動制限: 肩を上げたり、後ろに回す動作が難しくなります。
  • 筋力低下: 痛みや運動制限により、肩の筋力が低下することがあります。

まとめ

四十肩は、急性炎症型、慢性炎症型、断裂型の3つの種類に分類され、それぞれの原因や症状が異なります。肩の周囲の組織に炎症や損傷が発生することで、痛みや運動制限が生じます。四十肩は放置すると長期間続くことがあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

次回のブログでは、四十肩の具体的な治療法やリハビリについて詳しくお話ししたいと思います。お悩みの方は、ぜひ当院でご相談ください。私たちは、皆様の健康をサポートするために、全力でお手伝いいたします。

 

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