30代 男性
スキーで転倒し左脇から斜面にぶつかる様に転倒し受傷。
5日後に当院を受診。
初診時
体幹運動痛(++)呼吸痛(++)圧痛(++)腫脹(+)内出血(-)
所見から肋骨骨折を疑い、エコー検査を実施。
![肋骨骨折の初診時エコー画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=612x10000:format=jpg/path/se8d83738c0e63493/image/ic5050e87cd34b4a2/version/1587452508/%E8%82%8B%E9%AA%A8%E9%AA%A8%E6%8A%98%E3%81%AE%E5%88%9D%E8%A8%BA%E6%99%82%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
エコーにてハッキリと骨線の乱れを確認。
骨折を確信しテーピングとリブバンドにて処置をして、提携先のクリニックに紹介状を作成。
レントゲン検査、診察の結果「左肋骨骨折」のご診断。
当院にてリハビリの同意と依頼を得る。
「リハビリ内容」
日中のリブバンドの常用、毎日の通院を指示。
来院時は骨癒合を早める超音波治療器LIPUSを20分と、椎肋関節と胸肋関節のモビリゼーションを主として施す。
約3W経過のエコー画像
![受傷3週経過の肋骨骨折エコー画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=612x10000:format=jpg:rotate=180/path/se8d83738c0e63493/image/id336e0d127f06ae4/version/1587452862/%E5%8F%97%E5%82%B7%EF%BC%93%E9%80%B1%E7%B5%8C%E9%81%8E%E3%81%AE%E8%82%8B%E9%AA%A8%E9%AA%A8%E6%8A%98%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
骨折の断端同士が薄い膜(仮骨)で覆われている様子が確認できる。
約5W経過のエコー画像
![受傷から一か月経過した肋骨骨折のエコー画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=612x10000:format=jpg:rotate=180/path/se8d83738c0e63493/image/ifbeacb1f2a539d89/version/1587452959/%E5%8F%97%E5%82%B7%E3%81%8B%E3%82%89%E4%B8%80%E3%81%8B%E6%9C%88%E7%B5%8C%E9%81%8E%E3%81%97%E3%81%9F%E8%82%8B%E9%AA%A8%E9%AA%A8%E6%8A%98%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
断端がきれいに癒合している様子がはっきりと映り込む。
患部の圧痛、呼吸痛等も改善される。
若干の体幹回旋時にハリ感を訴えるも、パーソナルトレーニングを受けているとのこと。トレーニングを行うことで改善が見込めるため、当院でのリハビリを終了とする。
【所感】
肋骨骨折は受傷機序、所見から分かり易い外傷だが肋間筋・外腹斜筋などの挫傷と鑑別が困難な印象を覚える。
エコーにて骨折部を描写出来たことで鑑別をハッキリ行うことが出来た。
今回もエコーに助けられた形となる。
途中から肋軟骨部での痛みを訴えていた時期があったので、リハビリの初期段階から想定しておく必要があった。
きしざわ整骨院
岸澤