さいたま市緑区で接骨院を開設している岸澤です!(^^)!
さて、気付いたら結構な時間が経ってしまいましたが
R.4 7月にＮＨＫ総合の
「ニッポン知らなかった選手権」
という番組で、
私も出場しました
「医療オリンピックＣー１ 包帯王選手権」
が30分も時間をもらって放送されました。
過去に２度優勝しているのですが、
正直なところ素人の患者さんにはあまり大会のイメージが湧かないようでした(笑)
「包帯を巻く大会ってなんなの？？」
「包帯って絆創膏と同じで、誰がやっても巻いてあれば一緒でしょ？」
というようなお言葉を沢山いただきました（汗）
『いや～、案外そうでもないんですよ～』
『包帯にも良し悪しがあって、悪い包帯は治りが遅くなって・・・』
『包帯の技術はギプスを巻くときにも差が出て・・・』
なんて説明を頑張ってしていたのですが、だんだん面倒になっていき・・・
結果として、あまり全国大会で優勝したことも触れないようにしていました。
なので、
今回はＮＨＫの取材が入ると聞いた時は
『やっと！理解をしてもらえる！！やっと！！！！』
という思いでいっぱいでした。
実際に放送を見て
流石のＮＨＫでした。
どんな編集をしたら、あの大会が見ごたえある内容になるんだろうか・・・
と、勝手に思っていましたが
各選手にキャラクターを自然と付けていきながら、
包帯の奥深さもしっかりと伝えてくれる内容。
こんな番組に出場することが出来て、
本当に光栄だな、という思いでいっぱいです。
当日の緊張度は・・・
「緊張したでしょう？？？」
と、皆さんに聞かれます。
ですが、正直なところ１mmも緊張はしませんでした。
『ＮＨＫが自分のために番組を作ってくれる！！！』
本気で思っていました。
絶対に優勝するのは自分だと思い込んでいたんです(笑)
理由はなんでしょう・・・
●過去に二回優勝している
●顔ぶれが大して変わっていなかった
●昨年からスタートした福祉事業で洗礼を浴びまくり、何度も眠れない夜を過ごした事に比べたら余裕
などかと思います。
とにかく今までで一番、大会を楽しむことが出来ました。
これから
ＴＶに出演できたことはとても光栄な事です。
が、これに慢心せずに今まで通りに
「治療、勉強、練習、反省」
を積み重ねていきます。
全ては地域の皆様により良い医療を提供するために。
同業の先生から
「包帯をそんなに急いで巻く事に意味なんかないでしょ」
「こんな大会で優勝したから何になるの？」
という厳しいお言葉も頂きます。
その通りかもしれません。
正直なところ、包帯が上手く負けるだけではケガを治すことは出来ません。
当たり前ですがケガの治療をするためには
『鑑別』・『処置』・『リハビリ』
が出来なくてはならず、包帯は『処置』の一部でしかありません。
包帯が上手いに越したことはありませんが、それだけでは全然足りないのです。
なので、同業の先生のおっしゃることも分かります。
しかし、意味はあると考えています。
まず単純に包帯が上手になること。
『処置』のレベルは確実に上がります。
それと、『安心』を提供できるという事。
過去、恩師に「医療とは何か」を何度も教えて頂きました。
『医療とは「苦痛の除去と安心の提供」である。』
これは今でも私の治療に対する基盤になっています。
今回のＴＶ出演や3度目の優勝は患者さんにとって
大きな安心材料になってくれると信じています。
つまりは、ＴＶや優勝のお陰で
以前より良い医療を提供できるようになったのかと。
最後に・・・
私は「接骨院・整骨院」は地域医療の末端を担う医療機関と考えています。
決して疲労回復のリフレや、ダイエット、美容を主として扱う施設ではありません。
それらを行うのが悪いのではなく、
あくまでも「主はケガに対して医療的行為をする施設である」という事。
ケガの治療を当たり前に出来て、地域の病院やクリニックと医療連携も出来る体制を作る事が大前提です。
それが出来てもいないのに他のメニューを打ち出す事は本末転倒です。
この考え方が同業だけでなく、地域の方々にも広がることを願っています。
岸澤